鉄筋コンクリート住宅を全面改装
壁に珪藻土、床に無垢の杉板を使った温もりのある家へと大変身

リフォーム前の問題点
・空家の鉄筋コンクリート住宅のため手入れが大変・・・
・キッチンが北向きで薄暗く、足元からの冷えに悩む・・・
・玄関の陽当りが悪く暗い・・・
これで解決!
・断熱材や床暖房を入れ、さらに珪藻土や無垢材を使用して温もりのある家に
・料理好きな奥様のためにキッチンを南側に移動
・DIYによるリフォーム参加で家に対する愛着もアップ
薄暗かった空家の中古住宅に、光と風が通り抜ける

まずは、料理が大好きな奥様のために、北向きの暗いキッチンを陽の当たる南側へと移動。並びの洋室をダイニングキッチンに、さらにその横の洋室を和のリビングルームに変えて間仕切りをすべて取り払った。これにより、キッチンからリビングまで一直線に見通せる明るく開放的な空間が出現した。
「キッチンが一番のお気に入り。料理をしたり、お菓子を作ったりしながら、リビングでくつろぐご主人の存在を温かく感じられる場所なんです。」と奥様がはにかむ。
また、自然素材を使用したいという奥様たってのご希望により、壁には珪藻土を塗り、床には杉板の無垢材を使用。さらに、冬の底冷えを防ぐためにコンクリートの内側に厚い断熱材を入れたり、床暖房を採用することで、見た目にも実際にも温もりのある健康的なお住まいとなった。
二階への階段を上がると快適な書斎コーナー、奥に進むと五畳ほどあるたっぷりの収納室。ご夫婦だけの暮らしということで四室あった二階は和の寝室と洋室の二室だけとし、ゆとりのある空間を実現している。
鉄筋コンクリート造りのため、壁を残したままの全面改装。随所に智恵を絞った大掛かりなリフォームとなった。
キッチン
-BEFORE-

北側にあるキッチンにはほとんど陽射しが入らず狭かった。足元からの冷えも奥様の悩みだった。
-AFTER-


料理好きな奥様のために、北側のキッチンを陽の当たる南側へと移動させ、冬の寒さ対策に床暖房を設置。キッチン回りの広さも十分に確保し、これまでなかった家事コーナーもプラスされるなど、機能的なキッチンスペースを実現した。また、キッチンからはダイニング、和室まで一直線に見通すことが可能となり、料理をしながらご主人と会話も楽しめるようになった。
リビング&ダイニング
-BEFORE-


三室続く一階の南側は本来陽当りの良い場所だが、十分に活用されていなかった。
-AFTER-


素材を自然素材に変え、和室の位置も東側から西側へと逆転。新しい和室はリビングとして活用し、壁と天井は珪藻土で仕上げ柔らかい色彩に。断熱材を重層にして、鉄筋コンクリート造りならではの寒さ対策も同時に行った。
2階ホール
-BEFORE-

一階に加えて二階もリフォームの対象に。ご夫婦二人暮らしにしては部屋数が多く、殺風景な印象だった。
-AFTER-


二階ホールの珪藻土はご夫婦でDIY。仕事の合間にご夫婦自身で壁に塗り、家への愛着もより一層増したとのこと。二階ホールには本棚も誂えて、これまでなかった書斎コーナーが完成。自然素材を使うことによって、以前とは印象がガラリと変わった。
玄関
-BEFORE-

陽当りが悪く、暗いイメージの玄関。
-AFTER-

壁、天井にも珪藻土を塗り、照明も変えてすっかり明るい印象になった玄関。
平面図
-BEFORE-

一階はキッチンが北側にあり、薄暗く独立した空間だった。トイレや洗面室・浴室も狭いのも難点。また二階は四室もあり、ご夫婦ふたりの暮らしとしては部屋を持て余すという悩みも。鉄筋コンクリート造りのため、壁を残しての全面的な改装となった。
-AFTER-

キッチンを陽の当たる南側に配置し、並びの洋室をダイニングへとリフォーム。対面式のキッチンからはダイニング、そしてその奥の和室(リビング)へと空間がつながり、家族との一体感が増した。四室あった二階は、寝室と洋室の二室だけとし、これまで無かったトイレと書斎を追加して、使い勝手が良くゆとりのある空間に変化。また、自然素材を各所にふんだんに使うことによって気分も一新。空家の鉄筋コンクリート造りということを忘れてしまいそうなほど、健康的で温もりを感じる快適住宅へと変貌した。
邸名 | 倉敷市 K様邸 |
リフォーム面積 | 115.93㎡(35.07坪) |
リフォーム箇所 | 全面 |
構造 | 鉄筋コンクリート2階建て |
築年数 | 32年 |
工期 | 4か月 |
リフォーム総額 | 1,900万円 |