トイレの排水位置について

リフォームの案件で多い水廻り。
その中でもトイレのリフォームは優先順位の高い案件となっています。
その際にポイントとなるのが排水位置で、床排水と壁排水の2パターンがあります。

目次

トイレのリフォーム前に排水の位置を調べる

トイレの種類を選択する前に排水の方向、位置をまず調べましょう

1.『床排水』と『壁排水』

トイレには『床排水』と『壁排水』の2タイプあります。
一戸建てでよく見られるのは、『床排水』、集合住宅でよく見られるのは『壁排水』です。

便器背面と壁の間を確認してみて下さい。
 
便器から排水管が出ていて壁や縦に通っている排水管につながっている場合は『壁排水』(写真)です。

2.トイレの排水芯

トイレを交換するときに注意が必要なのは、現在使用されている便器の排水管の位置(排水芯)です。20年程度前からは、各メーカーが、床排水は200mm、壁排水は120mmに統一していますが、それ以前の便器は、メーカーや種類によってまちまちです。

赤い部分が排水芯です。『床排水』の場合は壁から排水の中心までの距離、『壁排水』は床から排水管(壁貫通部)の中心までの距離です。

床排水は写真のようなビスキャップの中心から壁までの距離、便器に貼ってあるラベルの品番などから推測します。
 
排水芯によって、いろんな排水芯に対応できるリフォーム用の便器を選択するのか、通常の便器を選択するか変わってきます。また、一部特殊な排水芯の便器がありますので注意が必要です。排水芯については、専門家又はメーカーに確認して下さい。

3.排水管の工事をせずに便器を取替える

排水の位置が確認できるといよいよ便器選びとなります。ここでは、排水管の工事をせずに便器を取替える方法をご紹介します。

取外し前の便器

便器を取外した状態。穴が排水位置。

床の上で排水位置を変えるリフォーム便器用の排水部材。この横引き排水管により排水芯を 200mmにします。黒いゴムのところで便器の排水部分を接続します。

排水管の上に便器を据え付けて固定したら便器設置完了。

タンクと便座を取付け、給水管を接続して完了。

このような便器の取替工事は1時間~2時間程度で完了します。
 
トイレ工事と同時に床の工事をする場合などは排水管位置を移動させる場合もあります。

トイレの排水位置について

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